【介護保険被保険者証が届いた】
昨日は「天皇誕生日」というお目出度い一日だったけど、
何を隠そうその二日前は、
わたしの65歳の誕生日だったのだけれど、
いまさら特別に何があるというわけでもなく、
いつもの何気ない日常の装いだったのだけれど、
夕方になって、呼び鈴が鳴って出てみると、
郵便局員さんから書き留めだった。
少々訝しげな面持ちで受け取っってみたけれど、
その宛名には「大分市長寿福祉課」の名前、
いよいよ少し気持ち悪くなって、
これは何かの間違いだろうと、
恐る恐る封を切って中をみてみると、
「介護保険被保険者証」なるものが、
65歳になるということで今回の誕生日は、
少し特別な感情があったのは確かだけれども、
世俗的には、定年を迎えていよいよ老後の仲間入り、
そんな特別な日だということは認識していたけれど、
わたしの場合は、既に会社も解散して、
ひと足先にフリーランス生活を始めているから、
65歳になったからといって、
取り立てて何かの節目というふうには、
思わないようにしていたのだけれど、
それでも心のどこかにちょっとだけ、
ひとつの区切りの思いはあったからして、
夜には日頃飲まないビールでも空けて、
ひとり乾杯でもやろうかななんて、、。
そんなところに届いた思わぬ代物で、
いよいよ実感として、
「高齢者」になったんだなって、苦笑。
だからと言って生活の何が変わるわけではないけど、
何だかちょっぴり寂しい、そんな感じです。笑。
すでにこの日本という国は、
「3人に1人が高齢者」の国らしいです。
わたしが小学生だった50年ほど前は、
公園でたくさんの子どもが遊んでいました。
あの頃、老人は「10人に1人」もいなかったのです。
50年前には全人口に占める65歳以上の割合は、
「7%」でしたが、いま現在は「30%」。
今では公園で遊ぶ子どもの声がうるさいと
老人がクレームを言う時代です。
「少子高齢化」がこれほどの猛スピードで
進んだ国は他に例がないそうです。
「この先、日本という国では何が起こる」
のでしょうか?誰にもわかりません。
この国の為政者たちも頭を抱えています。
そんな時代に入ってしまったのです。
予期せぬ「介護保険被保険者証」が届いて、
少し身構えて、少し気合を入れ直した、
そんな老人がここにいます、苦笑。
いま一度、肝に銘じます。
「ささやかでも丁寧に稼いで丁寧に暮らす」
未知の領域に足を踏み入れた老人の戯言です。
by〈黄昏フリーランサー〉