中村天風&池田晶子
怒らず、恐れず、悲しまず、〜悩むな考えよ。
波待ち物語

【波待ち物語】第五話{健ちゃんからゴッサンGOD=神になった日波待ちダンディ}

健ちゃんからゴッサン(GOD=神)になった日

「あの日はっすねえ!
大潮で、南方面は波が
でかすぎるから、
サーフィン初心者のオレには、
ちょっと厳しいから、
北方面に行こうってなって、
奈多に行ったんすよ!」

「あったなァ、まだフーさんが
サーフィン始めて一、二ヶ月
くらいだったっけ、」

「そうです!そうです!
まさか奈多海岸でサーフィン
できるって思ってなかったんで、
ワクワク気分で行きましたよ!」笑。

「うん!オレも奈多に行くのは
結構、久しぶりだったから、
ワクワクしてたよ!」笑。

「あ~!懐かしいっすねぇ!」

「うん!懐かしい!それで、
どうなったんだっけ?」

「それでですね!
奈多に着いたのはいいんすけど、
ほとんど波がなかったんすよ!」

「そうだったな!まったくね!」

「そうそう!それで、しばらく
待ってたんすけど、ちょうど、
満潮の時間くらいになってから、
沖の方から、少しずつ、
うねりが入り始めてきて、
それでもまだ、ビーチ全体は、
波乗りできる感じの波には
なってなかったんすよ!」

「そうそう!それで、
仕方なく、リーフ(岩場)側
に行って、始めたんだよな!」

「そうなんすよ!お宮前の!
そこがまた、初心者には
超気持ち悪いくらいに
岩がゴロゴロしてて、
波に巻かれたら、イチコロみたいな!」笑。

「そう、でもあそこしか乗れるような波が
なくってね!」笑。

「あれは初心者には厳しいっすよ!
それまで、日向のビーチばっかり
でしたからね!あの岩がゴロゴロは、
もうビビリまくっちゃって、
もうオレはテイクオフあきらめて、
パドリングの練習と、波に合わせる
タイミングの練習に切り替えましたから!」笑。

「いやいや、オレも久しぶりの奈多のリーフ(岩)
だったからね、少しビビッてたんだけどね!」笑。

「いやいや!ゴッサン、バリバリ乗ってたじゃないすか!
全然、ビビッタ雰囲気なくって、平気で波に巻かれたりも
してましたから!それからですよ、健ちゃんがゴッサンに
変わったのは、オレが、平気で波に乗ってくゴッサン見て、
健ちゃん!岩がゴロゴロしてますよ!何ともないんすか?
って聞いたら、大丈夫だよ!なるようになるよ!って、
それでオレが、健ちゃん神ですね!すごいっすよ!
そうだ!オレ今日から健ちゃんって言うの辞めて
ゴッサン(GOD=神)にしますよ!って言ったんすよ!」

「そうそう!それからフーさん、ゴッサンって
呼び出したんだよな!」笑。

つづく!

【天風さんの教え】

「陽気の発する処金石また透る」
というのがありますね。
この言葉こそ、人々に、
「まずその心を、
どんな場合にも
消極的にしてはいけない。
あくまでも積極いっぺんとうで
人生に邁進せよ。
そうすれば、そこに成功があり、
成就があり、健康があり、長寿があるぞ」
と示唆している尊い言葉であります。
考えてみてください。
心の態度がそうした大きな結果を
よいほうにも悪いほうにも
つくるということを。

ABOUT ME
文章fumiaki
・1958年生まれ たそがれヤモメ・趣味〜サーフィン(若い頃) 80年卒業後、薬品会社勤務の後83年脱サラ会社起業~現在に至る。傍ら縁あって出会った天風哲学を独学実践。還暦を機に法人解散しフリーランス活動中。 海とトラッドを愛し笑顔で暮らす。
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