中村天風&池田晶子
怒らず、恐れず、悲しまず、〜悩むな考えよ。
文彰のブログ

君はいままで、そのときどきに、寂しい想いもしながら生きてきたと思う。でも、これからは大丈夫だね。夫婦はふたりでひとりだから、二人羽織のようなつもりで、楽しく暮らして行くがいい!

(ショローの男)が、

楽しいと感じたこと、

こころに浮かんできたことを、

ゆるりと文字に綴ってみた。

〈黄昏の言の葉〉

2021年7月20日、この日は、

我が家にとって、この上ない慶事日となった。

ひとり息子が、晴れて妻を娶って、

夫婦として、これからの長い人生の旅路を、

歩んで行くはじめの一歩の、

記念すべき日となったのである。

嬉しい!ただ嬉しい!もうこの言葉以外には、

わたしの心の中には浮かんでは来ない。

亡き妻が、命を賭けて産んだ宝物。

何を親バカのと、言わば言え。

今日だけは言わせて欲しい。

思い起こせばあの二十数年前、

我が家で陣痛を待ちながら、

そろそろ行こうかと言って、

不安の中で夫婦ふたりで病院へ行き、

陣痛室で大丈夫だよと励ましながら、

いよいよ分娩室に入って行く妻に、

ただただ「大丈夫だよ頑張って」と、

励ますことしか出来なかったあの日。

待つこと数時間、

扉が開いて、看護師さんに呼ばれて入った

分娩室の中で、「元気な男の子ですよ!」

抱っこしてくださいと言われて、

抱っこした瞬間に、ピューッと、

おしっこをかけられて、

妻が、「挨拶されたね!」と言って、

夫婦ふたり顔を見合わせて笑い合ったあの日、

ホントに昨日のことのようです。

(昨日の事にタイムスリップしたら、
それはそれで楽しいかもしれないけれども)、

それから、何やかやと、人様並みに色々ありながら、

元気にスクスクと育ってくれて、

二十歳の誕生日に妻の告別式を迎えるまで、家族三人、

それこそひとつの魂のように仲良く過ごすことが出来て、

ただただ亡き妻に感謝です。

二十歳からは、そのときどきで、寂しい想いも

しながら生きてきたと思うけれども、

「今日からは新たな家族の旅立ちだよ!」

「これまでの我が家の家族の惑星に一人増えて、

その惑星から新たに二人の家族の惑星が誕生して旅立つんだ!」

「かけがえのないふたりだけの素敵な旅をするんだ!」

「その惑星はいつでも明るく輝きながら自由に旅をするんだ!」

「時には、お互いの、母惑星にも立ち寄りながらね。」笑。

「夫婦はふたりでひとりだから、二人羽織みたいに、

ちょっともどかしい時もあるかもしれないけど、

それでも笑い合って暮らして行くがいい!」

今は、コロナのせいで、心おきなくお祝いの膳、

というわけにもいかないけれども、

今日は、お母さんとふたり、ゆっくり盃をあげさせてもらう。

(お線香の香りを肴にね!)笑。

今日はただ嬉しい。少し肩の荷も下りた気分かな?笑。

ABOUT ME
文章fumiaki
・1958年生まれ たそがれヤモメ・趣味〜サーフィン(若い頃) 80年卒業後、薬品会社勤務の後83年脱サラ会社起業~現在に至る。傍ら縁あって出会った天風哲学を独学実践。還暦を機に法人解散しフリーランス活動中。 海とトラッドを愛し笑顔で暮らす。
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