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古今東西、多くの詩人たちの作品、
〈潮騒の詩集〉
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「おいらく」
おいらく
よく知りもしない草に手をついて
落とした色を見る
星の少ない夜にあらわれた
翳りをおびる無彩色
どこまでもどこまでも広がり
落とした色は仮の姿だと思い知った
熱の枯れた土の上で
目を閉じて
熱の枯れた身を
ひとり笑う
知ったつもりの黒いしじま
待ちくたびれた星が
蛍を呼んだ
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