初老の散歩人
(ショローウオーカー)の、
心にあること、
浮かんでくることを、
自分の歩みに合わせて
ゆるりと文字に綴ってみた。
〈60s黄昏ブロガー暮らし綴り〉
60sオーバーで、
思い切って、
住む環境を変えたのが、
昨年の秋のこと、
まだ夏の盛りの暑さが残る、
秋の気配が少しだけ
香っているような、
そんな中で、環境を変えた。
妻がこの世から去り、
息子も自立の道へと、
旅立って、
ひとりになった初老の身、
50代の10年間を過ごした
駅前のマンションから、
駅周りの雰囲気だけは、
俄かに見渡せ、感じられる、
そんな高台の丘に建つ、
緑豊かな古いアパート、
40代の10年間を過ごした、
郊外の住宅街、
息子の成長と共に、
その地を後にして、
病弱だった妻の介護と、
息子の旅立ちの準備の
ための駅前の住まいから、
いよいよ、やって来た
初老のひとり暮らし。
孤独ではあるけれど、
「然は然り乍ら」、
その孤独に怯えず、
自分で自分を楽しませ、
ひとりで生きる。
そんな覚悟の
引っ越しでした。キリツ。
なんて少し、
大袈裟な感じで
語ってみました。(笑)。
それでもこの地は、
青春時代を過ごした、
そして何より、
亡き妻と出会った時代を
共に過ごした
想い出の場所の空気を
纏った特別な地であり、
人生の巡り合わせの
摩訶不思議さを、
しみじみと味わっている
今日この頃です。
などと、少し感慨深く
人生を味わっている中、
話は一転して、
超現実へと移ります。(笑)。
何と昨夜、
あの忌まわしい、
生活空間の嫌われ者、
生命力、繁殖力抜群の
あのゴキの野郎が、
わたしの視界に入ったのです。
秋に入居してこれまでの、
おおよそ10ヶ月、
これまでまったく、
影も形もなかったのに、
一瞬、およそ10メートル先に
黒い物体が、ササッと動いたのを、
私の眼はしっかりと捉えました。
これは私の特技というか、
環境美化の仕事を
何十年とやってきた、
私の感性の勝利です。
早速、捕獲し、処理して、
今後の、万一の為の、
捕獲対策も、
しっかりやって、
ちょっと一息付いて、
10ヶ月経って、なぜ今?
そうか!最近、退去した
部屋があったから、
あの野郎、次の生息先を
探してたんだな!(苦笑)。
ちょっとしばらくは、
気を抜かずに生活しないとな!
学生時代の壁を這い回るヤモリや、
郊外の山を削って開発した
住宅地の戸建てで見た巨大なムカデ
なんかに比べれば可愛いものですが、
決して好きな部類に入る生物ではないので、
初老のひとり暮らし、
しばらく気が抜けません!(苦笑)。