古今東西、多くの詩人たちの作品、
〈潮騒の詩集〉
「あるがままに」
才なき人は才なきままに
処するがよい
花にたとえるなら侘助のように
鳥にたとえるならみそさざいのように
おのれの花を咲かせ
おのれの歌をうたい
嘆かず訴えず
なにごともあるがままに
生きるのが一番よい
〈坂村真民について〉
1909年(明治42年)
熊本県玉名郡府本村(現・荒尾市)生まれ。
8歳の時に父親が急逝し、
どん底の生活の中、母を支える。
神宮皇學館(現・皇學館大学)卒業後、
熊本で教員となる。
その後、朝鮮に渡って師範学校の教師に、
終戦後、朝鮮から引き揚げて愛媛県に移住。
高校の教師として国語を教え、65歳で退職。
20歳から短歌に精進するが、41歳で詩に転じ、
個人雑誌「詩国」を発行し続けた。
一遍上人を敬愛し、午前零時に起床して、
夜明けに重信川のほとりで地球に祈りを捧げる生活。
そこから生まれた人生の真理、宇宙の真理を
紡ぐ言葉は、弱者に寄り添い、癒しと勇気を与えるもので、
老若男女幅広いフアン層を持つ。
仏教伝道文化賞、愛媛県功労賞、
熊本県近代文化功労者賞受賞。
「坂村真民記念館公式サイト参照引用」