スポンサーリンク
古今東西、多くの詩人たちの作品、
〈潮騒の詩集〉
スポンサーリンク
「波の音は明けない朝を洗って」
波の音は明けない朝を洗って
足の下の砂が水にさらわれてゆく
波打ち際でわたしの世界は
どうしてこんなに小さいのだろう
恐れを美化し続けたいつまでも明けない朝
いったい何に酔った日々を繰り返していたのだろう
不規則に連なる音はやがて
次の崩れる波の音を運び
わたしの憂いと、儚い記憶を持ち去って行った
だからわたしはここに来る
だからわたしは
何も求めずとも良いのだと知るために
ここに来る
スポンサーリンク
スポンサーリンク