【気の確立】
中村天風と植芝盛平
{気の巨人たちが伝えた
人生成功の哲学}
天風先生からすべてを許され、
盛平翁からは最高段位十段を
与えられた最高弟がタブーを破り
明かす師の実像。
生々しい秘話により、
伝えられなかった正しい気の実践法が
解説される。堂々たる成功の哲学。
〈プロローグ〉
マイナスをプラスに転じ、
運を呼び込む生き方。
本書は、師たちとの思い出と、
私が授けられた無限ともいえる
有用な教えを書き綴ったものである。
それはもしかすると、読者が伝聞した、
従来の人物像とはかけ離れた師の姿だと
思われるかもしれない。
もちろん、信じるもよし、
信じないもよし。
はっきりしているのは、私の書くことには
わずかばかりの嘘もないということだ。
それは、師たちが本当に伝えたかったこと
心と身体の関係と、
それが生み出す素晴らしい力、
人間の無限の可能性を生かすということであり、
読者の人生をより素晴らしい方向へと
導いていく力になることだろう。
【気の確立】
〔目次〕
第一章 一九会
・肋膜を病む
・一九会を知る
・座禅修行
・不眠不休の座禅修行
・みそぎの行法
・禅病になる
・肋膜が完治
・当時の一九会
・土蔵をけ破る
・効果はてきめん?
・電車での稽古ー
リラックスの会得
第二章
植芝盛平ー合気との出会い
・真の日本武道を求めて
・合気道に入門
・当時の一日
・リラックスこそ基本
・リラックスと気
・植芝先生のリラックス会得の秘密
・大本教の影響
・植芝先生の気と私の気
・先生の宗教的な思い込み
・気の天才・植芝盛平
・気を前に向けていたら、
後ろもわかるよ
・やくざのトラブルをおさめる
・植芝先生の茶目っ気
・翻訳できない言葉
・わしも共産党員だよ
第三章 戦争体験
・敵襲のなかで
・修行の意味
・天地の理にしたがうこと
・剣術と気
・銃剣術と気
・戻る剣の原理
第四章 中村天風
・天風先生との出合い
・合気道での変化
・天風先生の生涯
・失意のどん底の旅
・実父と天風先生
・栃木での講演会
・わしのところへこい
・鶏を止める
・鶏は止めやすい?
・杖を持つ
・先生は間違ってます
・三つの試験
・天風先生のの魅力
・天風先生の死
・潜在意識う
・煙草をやめる
・願望の実現
・喜びを分け与える
・不景気を転換する
第五章 海外時代の合気道との別離
・合気道・アメリカへ
・合気道の力を力を
知らしめる
・上芝先生を招く
・二人の師
・無邪気な心
・合気道への憂慮
・戦後の合気道のエピソード
・合気会を離脱
第六章 気の研究会
・心身統一の四大原則
・臍下の一点に心をしずめ統一する
・全身の力を完全に抜く
・身体の総ての部分の重みを
最下部におく
・気を出す
・気の呼吸法
・失われた心
・天風先生の不遇時代
・合気道と男女平等
・武道家の心
・パイロットと気の修行
〈著者紹介〉
(藤平光一)
1920年東京下谷に生まれる。
慶應義塾大学卒業。
病弱のため、
強い心と身体を求めて、
「禅」や「みそぎの呼吸法」を修行。
19歳から合気道を学び、
後に最高段位(十段)を得る。
その後、「心身統一合気道」を創始して
世界中で普及する。
現在は、第一線を退き、息子・藤平信一が
継承者として普及している。
現在、世界24ヵ国で5万人の人々が
心身統一合気道を学んでいる。