「すべてはよくなる」沢井淳弘(著)京都産業大学名誉教授
くよくよしなければ人生はうまくいく!「心」を強くする画期的な方法
今回の”読書の樹”は
天風哲学の「自己暗示法」について、とてもわかりやすく
且つ、科学的にも、哲学的にもしっかりと裏付けられた【すべてはよくなる】
を、要約解説していきます。
著者は、京都大学在学中に原因不明の病を患い、人生に絶望的な気持ちに陥っている時に、
叔母の強いすすめで、心と身体の真の健康を確立する方法として「心身統一法」を創案した中村天風の
講和を京都で初めて聴く機会に恵まれ、それがきっかけで人生が変わり始め、以来、12年間にわたって
天風の薫陶を受け、中村天風亡き後も、瞑想や自己暗示法の実践・研究を続けられた天風直弟子の方です。
「言葉の自己暗示は、私にとっては、魔法のようなものです。だから、私はだれにも負けないほど熱心に、
自己暗示を実践したいと、心に誓っております。」と述べられ、この著書以外にも多数の著書があります。
ことばには驚くべき暗示の力があります。
ことばの自己暗示とは、
自分で自分を励ますこと。
自分で自分の心を喜ばすこと。
自分の人生を変えられるのは
この世でたった一人。
自分自身だけです。
自己暗示は自己変革である。
ことばの自己暗示が
ポジティブであれば、
それを行う人を強くするのは何故か。
それは一言で言えば、
自分を信ずることができるように
なるからです。
それは一種の自己変革、自己改造です。
私は恩師中村天風から、
自分を信ずることを「信念」という言葉で
教えられました。
「信念」とは、自分を信ずる念、であり、
絶対的な安心感であり、
自分の夢や希望を実現する原動力となるものです。
信念の強い人は、揺るぎない安心感をもって、
人生を歩いていくことができます。
天風は、「信念は、生まれながら、
だれの心の中にもあるのだから、
煥発しなさい」と教えています。
「信念は出よう出ようと、
うずうずしているものだ」とも言われました。
その信念を煥発する方法の一つが、
「自己暗示のことば」であると言われました。
ポジティブな唱詩(言葉)を毎日唱えると、
信念に包まれた状態になり、
心の奥から力が湧いてきます。