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【書ける人だけが手にするもの】齋藤孝(著)
書く力は自分を知る力
話すように書けば、原稿用紙10枚書ける。
「自分の言葉」で伝える
新しい文章教室。
第二章
- 文章は準備が9割
- テーマは「探すもの」でなく「拾うもの」
- 迷わず書ける「事前の準備」
- 書くための準備としてまず欠かせないのは、
- 「書きたいことを決める」というテーマの設定です。
- 本書を読む前から書きたいことがあるとか、
- 読み進むうえでアイデアが浮かんだりしたとしたら、
- それはもちろん素晴らしいことです。
- 自分が「書きたくなる何か」とは、
- 他者が「読みたくなる何か」だからです。
- 伝えたいという気持ちが
- 言葉や行間にあふれている文章は、
- それだけで魅力的で、
- 「読ませる」ものになるでしょう。
- 「ネタ」は向こうから飛び込んでくる
- 現時点で書きたいことがない人には、
- ぜひ、これから、
- 「書きたいことを見つける目」を
- 養ってほしいと思います。
- なぜなら「書く」という行為は、
- あえて書きたいことを
- 見つけ出してでも、
- 取り組むに値するものだからです。
- では、「書きたいこと」は、
- どのようにしたら
- 見つかるのでしょうか。
- 実は簡単です。
- 「自分が書きたいネタがどこかにあるはず。
- どこにあるだろうか」という素直な目で、
- 世の中を見渡してみれば、
- 自然と「書きたいこと」が、
- 向こうから飛び込んで
- きてくれるのです。
- 食材を選ぶ料理人のように日常を過ごす
- 腕利きの料理人は、いい食材を求めて
- アンテナをフルに働かせているはずです。
- 「いい食材はないだろうか」と
- 考えているから、いい食材に出会う。
- 「書くこと」を見つけるつもりで生活する。
- ときに立ち止まって世の中を眺める。
- 本を読む。
- ドラマや映画を鑑賞する、
- YouTubeで動画を探す。
- ーーーすると「書く材料」は
- 自分の日常のいたるところに
- 転がっているのだと気づくでしょう。
- こうして、自分と世界とのつながりを
- より強く感じ「考える人」になる。
- これもまた、
- 書くことが与えてくれる
- 大きなメリットなのです。
- 文章力の基本、
- 「箇条書き」「メモ書き」
- 材料をひたすら並べる「列挙力」
- 書きたいことが決まったら、
- 自分の内側にある思考や感情を、
- 思いつくままに片っ端から
- 書き出してみる。
- 自分の持ち味は必ず見つかる
- 一見、ありきたりなテーマでも、
- 材料をたくさん列挙しようと思うと、
- 「そういえば、こんなことがあったな」という
- エピソードの一つや二つは、
- 出てくるものなのです。
- 人とは違う「切り口」をつくる
- 見せたい断面図を考える
- オリジナリティのある
- 文章を書くためにも、
- 書くためのネタが決まったら、
- それをどの角度で書いていけば、
- 書く文章がほかとは違う
- オリジナリティあふれるものに
- なるかを探っていくのです。
- オリジナリティのある文章を書こうとすると、
- 「斬新なネタを探さなければ」と思う人が
- 多いのではないでしょうか。
- たしかにネタの新しさというのは
- 正攻法のひとつですが、
- すでに目の前にあるネタに
- 「角度のついた切り口を定める」
- 「多くの人とは違う断面図を見せる」
- という意識で向き合ってみることも、
- オリジナリティの源になるのです。
- ちょうどいい「比較対象」を探す
- 比較で、強調したいポイントを際立たせる
- 書き手の立場をはっきりさせる
- 「私は誰?」がすべてのはじまり
- すなわち、
- 「この文章を書いている、
- その私は何者なのか?」
- 自分はいったい何者なのか。
- どんな立場で文章を書こうとしているのか。
- こうした点を事前に明らかにしておくことも、
- 実は文章を書きやすくする
- 準備のひとつといえるのです。
- 属性をひとつだけ選ぶ
- 人はみな、
- 多面的な存在ですから、
- ひとりの人には、
- さまざまな属性があります。
- その数ある属性のうち、
- どの立場から文章を
- 書こうとしているのか。
- どの視点で考えたこと、
- 感じたことを書きたいのか。
- 「男性」としてか、
- 「30代会社員」か、
- 「息子」としてか、
- 「父親」として、書こうとしているのか、
- あるいは、語ろうとする対象の
- 「専門家」「マニア」「初心者」「ファン」、
- として書こうとしているのか。
- 読む側にとっても、
- どんな立場から書かれた文章であるかが
- わかっていたほうが、
- 説得力が増すでしょう。
- 自分は何者として、どんな立場で
- この文章を書くのか。
- この点を明確にしながら
- 思考を巡らせてみると、
- あたかも進むべき道が
- 光で照らされるかのように、
- 書くべき論旨が
- 浮かび上がってくるでしょう。
- 書き手の「体温」を伝える
- 「うまい文章=いい文章ではない」
- 少々つたないところがあろうと、
- 書き手の人柄が文章に表れていると、
- 読んでいる人は書き手と直に
- 触れあったように感じます。
- そう感じさせてくれる文章こそが、
- いい文章といえるのです。
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