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【楽学文章術】「話すこと」と「書くこと」を近づけてみよう。「書ける人だけが手にするもの」序章②

【書ける人だけが手にするもの】齋藤孝(著)

【書ける人だけが手にするもの】齋藤孝(著)

書く力は自分を知る力

話すように書けば、原稿用紙10枚書ける。

「自分の言葉」で伝える

新しい文章教室。

【序章②】

「話すこと」と「書くこと」を近づけてみよう。

 

「文字にする」とはどういうことか。

 

考えながら書く、書きながら考える。

 

2つのことを同時に行うなんて、

 

難しそうというイメージをもつ人も

 

いるかもしれません。

 

でも、この「思考と表現を同時に行う」

 

ということは、

 

みなさんが日常でよく

 

行っていることなのです。

 

そうです。

 

「話す」という行為です。

 

仲のいい友達と食事などしながら

 

会話を楽しむときに、

 

話題をあらかじめ文章にまとめて

 

原稿をつくっておくような

 

ことはしないでしょう。

 

その場で言葉を探し、

 

組み立てながら、

 

やりとりをするはずです。

 

「考えながら書く」というのも、

 

このプロセスによく似ています。

 

言葉を探しながら、

 

その言葉を同時進行で文字に

 

書きとめていく

 

ということなのです。

 

「書く」と「話す」はまったく

 

別の能力と思われがちですが、

 

実はひとつながりの能力です。

 

「書く」というと思わず

 

肩肘張ってしまうという人も、

 

まずは「話すように書いてみよう」

 

と構えてみると、

 

フッと肩の力が抜ける

 

のではないでしょうか。

 

とはいえ、やはり「書く」ことには、

 

「話す」ことにはない

 

特徴があるのも事実です。

 

試しに、「誰かに話したい!」

 

と思ったことを、その勢いのまま

 

話すように書いてみたとします。

 

そして、翌日などに

 

それを読み返してみると、

 

「興奮して書いたわりには

 

何も伝わってこないな、おかしいな」

 

と感じるはずです。

 

この違和感の正体こそが、

 

「書く」と「話す」の違いでもあります。

 

たとえば、「やばい」という言葉は、

 

今は肯定的な意味でも否定的な意味でも

 

使われています。

 

話し言葉では、「やばい」といえば

 

伝わることが、

 

書き言葉では言葉を言い換えたり、

 

詳しく説明したりしないと、

 

伝えたいことが伝わらないという

 

事態が起こるのです。

 

このことこそ、

 

話すことをそのまま書き起こしたときの

 

違和感の正体です。

 

語彙の豊かさは、人間的な豊かさ

 

話し言葉では、表情や声色、

 

身振り手振りなどが

 

プラスアルファの表現として加わりますが、

 

書き言葉には、

 

こうした要素がありません。

 

言葉のみで表現する必要があります。

 

ですから、話し言葉をそのまま

 

文字に起こしたものを読むと、

 

的確な言葉が使われていなかったり、

 

説明が足りなかったりして、

 

結果として内容がきちんと

 

伝わってこないという

 

印象になるわけです。

 

事実、書き言葉の語彙数は、

 

話し言葉の語彙数を

 

はるかにしのぎます。

 

となると、さまざまな言葉を駆使し、

 

表現を工夫しなければいけない

 

書き言葉は、

 

少しの言葉ですむ話し言葉よりも

 

不便なものに

 

思えるかもしれません。

 

でも、本当にそうでしょうか。

 

書くという行為には、

 

たしかに一定の労力が必要です。

 

「言葉のランタン」を使って

 

自分の思考や感情を

 

明らかにしていくのは、

 

ワクワクする反面、

 

疲れることでもあります。

 

ただ、この労力を払うことで、

 

思考力は確実に磨かれます。

 

シンプルにいえば、

 

「頭がよくなる」のです。

「やばかった!」が、

 

「素晴らしかった!」

 

に変わる瞬間

 

 

日常的に「書く」

 

ということをしていると、

 

実は普段の話し言葉も

 

磨かれていきます。

 

文章を書くということが

 

常態化してくると、

 

次第に、

 

書くときに使っている言葉が

 

話しているときにも口をついて

 

出るようになるのです。

 

以前は、「すごく驚いたこと」を、

 

「まじでびっくりした!やばかった」

 

と言っていたのが、「驚愕した」

 

「驚きのあまり

 

開いた口が塞がらなかった」

 

といった表現に置き換わる。

 

「とても美味しいこと」を、

 

「めっちゃうまい!やばい」

 

と言っていたのが、

 

「この味は絶品だ」「格別な味だ」

 

といった表現に置き換わる。

 

こうした表現が自然に口から

 

飛び出すようになるでしょう。

 

書くときでも話すときでも、

 

思考や感情を言葉で

 

豊かに表現できる人は、

 

自分自身を深く理解している

 

人ともいえます。

 

そして、その深い理解をもとに、

 

的確に表現することができれば、

 

より深く人ともつながれる

 

ようになるでしょう。

 

言葉が磨かれることで、

 

自分という人間も、

 

自分が生きる人生も、

 

豊かになるという

 

循環が起こるのです。

 

ABOUT ME
大塚文彰
・1958年生まれ //・ブルー愛好家//・趣味〜サーフィン(若い頃) 80年卒業後、薬品会社勤務の後83年脱サラ会社起業~現在に至る。傍ら縁あって出会った天風哲学を独学実践中!還暦を機に法人解散しフリーランス活動中。 60代一人暮らしを笑顔で暮らす。
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