シンプルな佇まいで、
スレンダーなスタイルの真野さん、
年齢相応の豊満な美熟女タイプ渡部さん、
アスリート体型でメリハリボデイの藤崎さん、
三者三様に良い歳の重ね方を醸している三人組。
BARの新装開店にはピッタリのBEPPINsBARの趣きで、
一気に店内が華やいだ感じになった。
ひと通り店内を見渡したあと、
「これ開店祝いです。」
「おっ!嬉しいなア。」
「素敵な胡蝶蘭で、、ありがとう!」
「素敵なお店ですね!」
渡部さんがつぶやく。
「ホント!ねぇ、、。」
真野さん藤崎さんの二人が同時に頷いた。
「これはサービスです!」
私はお祝いのシャンパンを、
それぞれのグラスに注いだ。
「乾杯の音頭を真野さんいい、?」
「じゃあ、僭越ですが、ふふふ?」
真野さんが戯けた仕草でグラスを手にすると、
皆んなそれぞれグラスを手にする、、。
「黄昏純情BAR、開店おめでとう〜!」
「おめでとう〜〜!」
「ところで郁哉さん、何でまたBARを、、?」
「そうそう、、会社は、、?」
「ビックリしますよね、、!
会社は法人解散して、
今、個人事務所でやってるんですよ!」
「フリーランスみたいな、、?」
「そう、そう、、!」
「奥さんの7回忌も終わったし、、?」
「気持ちも落ち着きました、、?」
「そうなんですよ、、!
還暦も過ぎて、体の無理も効かなくなったし!」
「そうなんですね!全然若く見えるけど、、!」
「そうそう!見た目だけ辛うじてね!」
「アハハ。。!」「アハハ、、!」
「年齢の話は止めよう、、!」
「そうそう!止めよう止めよう!」
「アハハハハ、、、。」
「じゃあ、お酒つくりましょうか?」
「、、って、まだカクテルの準備、
出来てないからワインでも、、?」
「お願いします、、!」