【初孫誕生】「天使降臨」
”黄昏”ている場合じゃなくなった。
楽しみながら歩んで行こう。
一報(朗報)が入ったのは、
遥か遠くのカタールの地で行われている、
サッカーW杯の日本の初戦、
強豪ドイツへの劇的勝利の余韻冷めやらぬ朝、
息子からのライン「産まれたよー!」と共に、
産まれたばかりの初孫の写真。
「マジか!おめでとう!祝!」、
予定日は前日だったので、
前々日からソワソワドキドキの心持ちで、
ずっと地に足のつかない気分だったのだけど、
産まれたよの一報に、フッと肩の荷が降りたような、
其れと共に、何か心の奥底から沸々とした熱い想いが、
”これは黄昏てる場合じゃないな!”
妻が亡くなってはや八年が経ち、
息子も巣立ち家庭を持って、
35年間産み育てた会社も解散して、
一人静かに暮らす日々を迎えて、
人生の黄昏時を静かに黄昏ながら暮らそう。
そんな風に思って暮らしていたのだけれど、
”天使降臨”で、
心の奥深くに、フッと灯りが灯った気がして、
俄然、何か燃える想いが沸々と湧き立って、
その燃える想いの正体が何なのか、、。
そんなことをつらつらと考えている最中に、
息子から誕生報告の電話があって、
初孫誕生の詳細を聞きながら、
付けた名前の由来なんかを聞いて、
感心しながら電話を終えて、
しばらくすると、一気に色々と、
次から次に言葉が閃いてきて、
それまであった燃える想いの正体の疑問が、
一気に晴れやかになったように解けた。
これは、”黄昏”ている場合じゃないな!
どれだけあるかわからないけど、
この残された人生の時間で、
この燃える想いを形にしなきゃ!
これからは競争だな。
亡き妻が、難病を抱えながら、
せめて息子が小学校卒業までは、
それが中学校卒業まではになり、
そして高校卒業まではになって、
そして結局二十歳になるまで生ききって、
まだまだ見届けたかったであろう息子の人生、
今こうしてその想いを引き継ぐわたしが、
その息子の息子の誕生によって、
新たな息吹きを与えられているこの不可思議、
この命の連鎖、「手から手へ」、
もう”黄昏”ている場合じゃないな。
この人生の黄昏時を、
新たな灯火とともに、
力強く歩きながら、
この”初孫”が幾つになるまで、
このわたしが見届けられるか、
そしてこの熱い想いを
どこまで形作れるか。
競争だな!
【初孫誕生】とともに、
ワクワクがとまらない。
残された時間を
創造することで
楽しめる幸せを噛みしめながら
一歩一歩歩んで行こう!