ブルーに恋して
優しく、強く、晴れ晴れと、
波待ち物語

【波待ち物語】第二話

ゴッサンは、少し微笑みながらも、
ちょっぴり重たいような口調で、
話しの先を進めていった。

「まァ、甥っ子も、いずれは帰ってきて、
後継者にっていう話も無かったわけじゃないんだけどね。
本人的には、それまでやってた仕事も好きだったみたいで、
出来れば、オレに後を継いでやってほしかったみたいなんだけど、

叔父さんも体調悪くなって、急に弱気になっちゃって、
やっぱり息子に傍にいてほしいっていうか、何かそんな感じが
それとなくオレにも伝わってきてね。それでそれから、
甥っ子をしっかり後継者に育てて、いずれ先で揉めない様に、
オレがキレイに身を引いてっていうかたちが一番だなって!」微笑。

「それで今回、思い切って、前からやってみたかったお店をっていう!」笑。

「あ~なるほど!ゴッサン、専務やってて、叔父さんが社長だったですもんね!」

「今、流行りの事業承継っていうやつですね!」笑。

「でも、その甥っ子さんで大丈夫なんすか?
全然、畑違いの仕事じゃなかったんすか?」

「そうそう、まったく畑違いだったんだけど、
前の仕事でも、営業系の仕事はしてたし、
何より、小さい頃から、父親の背中は見てたからね!」

「まァ、それでも後継者に育てるのに、10年は掛けたよ!」

「10年!そうなんすか!」

「そうそう!それで3年前に、後継社長に据えて、オレは
きっぱり身を引いたって訳!」「それから3年間、
じっくり、市場調査と準備に掛けて、今回、
この店を始めたってわけ!」笑。

「3年間、なるほど、道理でこの珈琲、
いい味出てますよ!」笑。

「だろっ!「珈琲コーディネーター」の資格も
しっかり取ったからね!」笑。

「さすがっすね!」笑。

「あっ!それと、開店祝いの胡蝶蘭、ありがとね!」
「すごいのが届いてびっくりしちゃったよ!」笑。

「いえいえ、ほんの気持ちです!」笑。
「サーフボードのオブジェにしようかとも思ったんすけど、
お店の雰囲気がわかんなかったんで、花が無難かなって!」笑。

「ボードのオブジェ、いいね!そのうち頼むよ!」笑。

「わかりました!もう、お店の雰囲気もわかったんで、そのうち!」笑。

「ところでゴッサン!bookcafe&Barって、どうしてまた!」

「うん!それはね!」

つづく。

【事業承継とは】事業承継とは、会社などの「事業」を後継者に引き継がせることです。現金や預貯金、不動産などの個別の資産ではなく、「事業」そのものを引き継がせることがポイントです。「事業」には、会社が有している個別資産だけではなく、会社の経営権や会社のブランド、信用や取引先、負債などの一切合切が含まれますので、単純な遺産相続と同じようにすすめることはできないのです。

ABOUT ME
大塚文彰
・1958年生まれ //・ブルー愛好家//・趣味〜サーフィン(若い頃) 80年卒業後、薬品会社勤務の後83年脱サラ会社起業~現在に至る。傍ら縁あって出会った天風哲学を独学実践中!還暦を機に法人解散しフリーランス活動中。 60代一人暮らしを笑顔で暮らす。
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