(ゴッサンの、人生、歳相応でいかないと!
の言葉に、そうだよな!想えば、
いつのまにか遠くへ来たもんだ。
なんて、感傷に浸りながら、
出されたチャームの、
ドライフルーツのひとかけらを、
無造作に口に放り込んだ。)
「想えば、お互い、それ相応の
歳になったよな!」笑。
「ほんとっすね!」笑。
「あの頃が懐かしいよな!」笑。
「懐かしいっすね!」笑。
「若いっていうのは、
それだけで、値打ちがあるって、
つくづく思うよ!」笑。
「ほんとっすね!
その時はわかんないんですけどね!」笑。
「そうそう!ただ波を待って、
来た~!行け~!っていう感じで、」笑。
「何にも考えてなかったっすね!」笑。
「そう!いける波か、いけない波か、だけ、」笑。
「もう夢中でしたね!」笑。
「お待たせ!ジントニック!」
「ありがとうございます!」
(ひと目で、なっとくの
ジントニックが出された。)
「このジントニック、
ライムの風味が丁度いいっすね!」
「おっ!こころ込めたからね!」
「うまいっすよ!これ!」
「うん!ジントニックは
定番中の定番だからね!
かえって緊張するけどね!」笑。
「そうなんすか?」
【ジントニック】
ジントニックは、
蒸留酒のジンをベースにした
カクテルである。
数あるカクテルの中でも、
マティーニなどと
並んで定番のレシピの
ひとつとなっている。
ジンは大麦やライ麦、
ジャガイモなどを使った
度数40%のアルコールで、
蒸留の際にネズの実を中心に、
コリアンダーなどの薬草類で
香りづけされる。
これに柑橘系のトニックウオーター
を加えることによって、
10%~15%濃度となる。
香りがよくて、柑橘系の
ほろ苦さが舌に残る、
少しビターなお酒である。
熱帯地方の植民地で働く
イギリス人の間では、
マラリア防止の飲料として、
炭酸水に各種の柑橘類の
果皮や薬草のエキス及び
糖分を加えて調製した
トニック・ウオーター
という清涼飲料水が
飲まれていた。
これにジンを入れてみたところ、
たいへん好評だった。
こうして誕生したジントニックは、
第二次世界大戦後に、
世界中に広まったという経緯がある。
(Weblio辞書)より引用
「ところでフーさん」
「何すか?」
「板、持ってる?」
「ありますよ!」
「それ貸してよ!」
「いいっすけど!行くんすか?」
「うん!息子と行こうかなって!」
「いいっすね!丁度2枚ありますよ!」
「おっ!良かった!助かるよ!」笑顔。
「ショート2枚と、
ロングも1枚あったんすけど、
置き場に困って、半分に
切っちゃって、オブジェに
したんですよ!」笑。
「ハ、ハ、ハ、」笑。
「息子さん、今、何してるんすか?」
「公務員になって、今は市役所に
勤めてるんだけど、息子が
サーフィン教えてって
言ってきたからね!」
「いいっすね!もう安泰じゃないっすか!」
「うん!まァ、ストレスもあったり
してるんじゃないかな?」
「そうっすね!でも、それなら、
サーフィンもってこいですよね!」
「うん!オヤジとしちゃ、
ちょっと嬉しい気分だけどね!」笑顔。
「そうっすね!親子でサーフィン、最高っすね!」
つづく。