世界中から才能が集結している
熾烈な競争の世界で、
圧倒的な成績とその佇まいで
傑出した存在感を放つ大谷翔平
とても27歳とは思えぬその強靭な精神力の源は、
本人は多くを語らないが、渡米前に熟読していた
一冊の文庫本に、そのヒントは隠されている。
天風哲学が説く、積極的人生
1919年、辻説法での第一声から、
100年続く至高の人生哲学
[天風小伝ーまえがきに代えて]
人は、
自分の体験と学問の範囲でものをいう。
範囲を超えたことに遭遇すると人は、
否定、疑惑、不信、と、拒絶的態度に出る。
中村天風という人物は、我々の日常的な体験や
学校で教える学問の領域を、はるかに超えている。
中村天風と遭遇した時、あなたは、
どんな態度に出るか。拒否か、
それとも信服か、私は関心を持つ。
現在、何も確信するものを持たない人間にとって、
この書は驚異の書であるが、また人間に、
信念を与える書でもある。
この書の熟読をお奨めし、併せて心身統一法を
行じられることを熱奨するものである。
財団法人天風会会長 医学博士 杉山彦一
[目次]
真理瞑想行について
序章 朝旦偈辞
第一章 生命の力
第二章 人生を支配する法則
第三章 潜在意識とその性能
第四章 言葉と人生
第五章 大いなる悟り
第六章 人生と運命
迺七章
人間の生命の本来の面目
第八章 人生の羅針盤
第九章 第一義的な活き方
第十章 恐怖への戒め
第十一章 勇気と不幸福撃退
第十二章 理想と想像
第十三章 一念不動
[あとがき]
「生き甲斐ある人生を生きるためには、
人間の生命に与えられている法則を
自分なりに考えて、正しい真理に到達する、
この悟りが必要である。
それには難行苦行して尚、
時日を重ねるのが常である。
しかしそれを体験した私が、
その悟りの内容を手っ取り早くお伝えしよう。
その内容を真剣に素直に会得すれば、
あながち難行苦行せずとも結果は同じである。」
といみじくも仰せられた。
さすれば本書はまさに、
人生を解決する悟りと師の慈愛の集大成であると言い得る。
換言すれば、健康と幸福への門を開く鍵を蔵した
玉手箱にも等しい。
何卒この玉手箱を飾り物として安置せず、
韋編三たび絶つの故事に倣い、
熟読玩味、ひたすら実践躬行、偏に天風師のお心に
応えられんことを乞い願うものである。
(財)天風会理事大阪支部長 医学博士 山田保夫
腕に自信のある船乗りは、静かな海より、
荒波を乗り切る航海の方が張り合いがあるという。
たとえ人生に苦難や苦痛はあろうとも、
それを心の力で喜びと感謝に
振り替えていくのである。
(本文より引用)