極北の大地で繰り広げられている惨状が、
異国で暮らすわたしのこころの中でも、
ずっとモヤモヤとしていて、
どうしたものかと割り切れない感情で、
押し潰されそうなくらいの気持ちになるし、
もっと言えば、現地で戦っている兵士や、
そんな兵士たちを送り出している家族や、
あるいは予想だにしなかったであろう中で、
否も応もなく巻き込まれている一般市民たち、
考えれば考えるほどに、こちらの胸も、
きつく締め付けられるほどに苦しくなってくる。
そんな中にあって、それでもこうやって、
文章を綴ることを日課としている身の上で、
なかなかに、文章の捗りえない現状ではあるが、
それでも自分自身との小さな約束事であるから、
モヤモヤした心情の中から、一行一行を、
紡ぎ出してみようとする自分がいます。
今週に入って、少し陽気も和らいできたようで、
朝晩の冷え込みも、黄昏を暮らす”老人の少年”にも、
それほど堪えなくなってきた今日この頃、
そんな中、部屋の片付けをしているなかで、
昔使っていたガラケーがヒョイと出てきたので、
やにわに懐かしくなって、充電器につないでみて、
ちょっと電源を入れてみると、写真アプリが、
真っ先に目に飛び込んで来たので、
オッと思って、すぐに開けてみると、
何と懐かしや、かれこれ10年以上前のガラケーで、
息子の中学生時代の部活の写真や、
初手術での入院時の写真、はたまた高校入学時の
寮に着いて荷解きした後の少し緊張気味の写真、
それに高校生時代の部活の写真などなど、
それはそれは懐かしい写真のオンパレードで、
片付けはやってみるものだな、なんて思いながら、
はてさて、このガラケーこのまままた直し込んだら、
もう二度とこの写真たちとは会えないかもな、
なんて考え込んでいると、フッと閃きました。
この写真たち、もしかして今使用中のiphoneに、
移し替えられるかもしれないな、なんてね!笑。
善は急げです!早速、駅前の携帯ショップに走れ。
息咳切って、たどり着きましたショップへ、
実際には、黄昏の”老人の少年”ですから、
ゆっくりゆっくりと散歩気分で行ったのですが。笑。
そしてショップに着くなりすぐに女性スタッフさんに、
ちょっと自信なさ気に、
「あの〜、このガラケーの写真、このiphoneに、
移し替えたりとか出来たりなんかしますか?」苦笑。
するとそれを聞いた笑顔の女性スタッフが、
「おそらく大丈夫だと思いますが、稀に、
ダメな場合もありますけど、多分、
大丈夫だと思いますので、とりあえず
やってみましょうね。」笑顔。
もうこの女性スタッフが天使に見えました。笑。
そして待つ事、ほぼ20分あまりほどで、
笑顔の女性スタッフが帰って来ました。
「大丈夫でしたよ!」笑顔。
そしてわたしの、
「こんな嬉しいことはありません!」、
の言葉を残して、意気揚々とそのショップを、
後にしたのでありました。笑。
はてさて、せっかくここまで来たんだから、
今日は私のなかの聖地、”紀伊国屋書店”
にでも寄って帰るかってことで、
気分良く紀伊国屋書店に寄って、
こんな日はいい出会いがあるものですね、
買う気で行ってはいなかったのですが、
書店の中を、いつものコースで、
書棚をすべて見回していると、
眩い光とともに、
フッと目に飛び込んで来た一冊、
もうこれは買うしかありません!笑。
そんなウキウキ気分で、家路へと、
ゆっくりゆっくり、”老人の少年散歩”、笑。
すると何やらまた、散歩コースの反対側から、
フッと光が射してくるではありませんか。
その光の射した方へと歩を進めると、
目に飛び込んできたのは、
ビックリしました!
このコースはもう、何度も何度も歩いた、
わたしのホームコースなのですが、
今までまったく気づきませんでした。
大分市美術館で出会った”憧れ”に比べると、
少し小さめな気もするので、レプリカで、
だから作品名も”あこがれ”になってるのかな?
知らんけど?。笑。
ゆっくり堪能したあとは、
こんな日もあるんだなあなんて、
「上機嫌は更なる上機嫌を引き寄せる。」
ちょっとスピリチュアルっぽくなったけど、
意外と人生ってそんなもんだよね。
そしてウキウキ気分で家路へと着いたのでした。