Smile
笑顔だよ
⭐️巫女の伝言

【還暦】年齢とは、これに進んで応和しようとしなければ、納得のいかぬ実在である

 

〈知ることより考えること〉池田晶子(著)抜粋引用

 

【還暦】年齢とは、これに進んで

 

応和しようとしなければ、

 

納得のいかぬ実在である。と、

 

小林秀雄はその「還暦」

 

という文章の中で、書いている。

 

人はたいてい、自分の年齢は

 

自分にふさわしくないと

 

感じているものだ。

 

老いることは敗北であり、

 

若さだけが価値である

 

現在のような時代では、

 

とくにそうである。

 

その年齢が自分の年齢である

 

とは思えないのは、

 

そう思いたくないという

 

部分が大きいのである。

 

六十歳、これが私の歳?

 

気持ちはちっとも

 

変わってないのに、

 

という具合だ。

 

しかし、そう感じてしまうのは、

 

ある意味では一理ある。

 

自分が自分であるという

 

自意識の側は動かないのに、

 

年齢ばかりが勝手に

 

先へ行ってしまうからだ。

 

この場合の「年齢」というのは、

 

したがって「肉体」、

 

超時間的な意識は

 

変わらないのに、

 

時間的な肉体は変わる。

 

これが意識にとっては、

 

「納得がいかない」のである。

 

年齢と自分との間には、

 

何の関係のないじゃないか。

 

そこに、若さとは、

 

心の持ち方次第だといった、

 

往生際の悪い抵抗姿勢が

 

出てきたりするのである。

 

しかし、ここは思い切った

 

態度の変換を試みたい。

 

「自分」というのを

 

意識だと思うのをやめて、

 

自分とは肉体だと思ってみる。

 

すると人は、自分が自分の年齢に

 

全くふさわしいということに、

 

たちまち気がつくはずである。

 

目が見えなくなっている。

 

シワやシミが増えている。

 

夜更かしすると疲れが残る。

 

自分の肉体は、自分の年齢を、

 

まぎれもなく示している。

 

年齢とは、意識的抵抗を越えた

 

動かし難い実在だと、

 

必ず気がつくはずなのである。

 

ダマされたと思って、

 

一度、年齢に進んで

 

応和してみることを

 

お勧めしたい。

 

自分はこの年齢に

 

ふさわしい、

 

この老いてゆく肉体

 

そのものである。

 

こう受け入れてみるのである。

 

 

すると今度は、その肉体としての

 

この心の側も、それに

 

ふさわしく老いていることに

 

気がつくのである。

 

お肌に出てきたシワやシミは、

 

そっくり心の襞や翳だ。

 

襞や翳は人生の味である。

 

それこそが人生の味わいである。

 

どうしてわざわざ心を若く

 

保つ必要などあるだろう。

 

体にふさわしく

 

心も老いるから、

 

老いるということは

 

面白いのである。

 

初めての青春に

 

ワクワクしたように、

 

初めての老年に

 

ワクワクする。

 

 

 

〈知ることより考えること〉池田晶子(著)抜粋引用

 

 

 

この池田晶子女史の論を読んで、

 

はっきりと私の中で

 

腑に落ちるものがあった。

 

確かに、六十歳を越えて、

 

肉体の衰えは日に日に、

 

目に見えて感じるものではあったし、

 

それでも、以前なら気合いで、

 

何とでもなったものをと考える

 

若かりし頃を引きずる自分もいるし、

 

そんなさまざまな葛藤の渦に、

 

溺れそうになる自分の姿に嫌気差す相剋、

 

言われるような、自分の年齢に

 

進んで応和してみることの難しさ、

 

実のところは、そうそう潔くも

 

いかないだろうことは、

 

想像に難くはないのだけれども、

 

わたし自身で考えてみると、

 

やはり一人暮らしになったということ、

 

それが、否が応にも、進んで

 

応和せざるを得ない状況に

 

身をまかせるきっかけになった。

 

そんな気がしています。

 

 

以下、「知ることより考えること」抜粋引用

 

人生においては、

 

あらゆることが初めての経験

 

であるということは、

 

今さらながら驚くべきことだ。

 

未知を知ることの面白さが

 

あるからこそ、我々は生きて

 

ゆけるのではなかろうか。

 

15の元服から、

 

六十の還暦まで、

 

古人がその生活常識から

 

見出したその型は、

 

それ自体で人生の意味である。

 

ふさわしく感じ、

 

ふさわしく振る舞う、

 

自分と年齢は完全に合致して、

 

人生に過不足はない。

 

〈知ることより考えること〉池田晶子(著)抜粋引用

 

ABOUT ME
大塚文彰
・1958年生まれ ・孤低の黄昏ブロガー・趣味サーフィン(若い頃) 80年卒業後、薬品会社勤務の後83年脱サラ会社起業~現在に至る。傍ら縁あって出会った天風哲学を独学実践中!還暦を機に法人解散しフリーランス活動中。 60代一人暮らしを笑顔で暮らす。
〔スポンサーリンク〕

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。